~65歳からの挑戦(71)~  2013.12.28

「最後の授業」―7月6日(金)―


いよいよ最後の授業。
午前中はミュージアムへ見学。
エルサとずっと一緒で地下鉄に乗ると
高校生たちを引率して来ていたイタリア人の英語の先生とばったり会う。
賑やかなイタリアの高校生たちを
いつも大きな声で怒っている怖い先生だ。
「皆賢くていい子たちですね」と言うと
「ならいいけど・・・親が問題だ」とまくしたてた。
どこの出身かと聞くと、
サルディニアの出身だということは人に言いたくないそうだ。
何故かというと、ムッソリ-ニの出身だからというのだ。
エルサと思わず顔を見合わせた。
先生が下りてから、エルサと話し合って、
歴史の事実は受け入れるしかないという意見で一致。


~同級生のエルサ、右は彼女のパンで作った作品~


2人で授業に戻る途中Archwayのマクドでランチ。
1時間まちがえて2人でおしゃべりしすぎた。
急いで帰るがバスでは間に合わなくなるので、
Archwayから又地下鉄に乗り走ってやっと間に合う。
今日は卒業証書を貰うのだ。




クラスに行き授業終了後、3時間目は皆に日本茶を出す。
皆よろこんでくれてた。
カルロには住所を書いて手紙を欲しいと言われる。
この学生たちと知り合えたことが嬉しい。
お蔭で楽しい日々だった。
感謝。



つづく・・・





                     淳子記

 


便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)