〜65歳からの挑戦(41)〜  2013.9.13

「Birmighem → stoke on trent」―6月7日(木)雨―


ベットから足が落ちそうで目が覚めた。

フロントに腹が立ったせいか寝付きが悪かった。
朝起きて久しぶりにバスタブにつかり泡立てをして
昨日残していたサンドイッチ半分と紅茶を飲む。
荷物の整理も出来たので、9時半には出発しよう。
Bagをf18で買い、今までのを捨ててもらう。
こんなにBagが簡単で楽ならどこまでも歩ける気がする。

美術館にやっと入れた。f1で荷物を預ける。
そういえばホテルの部屋番号が
私の誕生日の315だった。
12時半にはコーチステーションに着く。
昼食を待合室で食べながら
紅茶はホテルでお湯を作って持ってきたので
(ティーパックも)入れる。

13時50分なのに、50分に来て55分出発。
次の駅まで1時間余り。
着いたら雨。まずインフォメーションを捜そう。
おじさんが「follow me」と言って連れていってくれた。
結局は人について行く方がうまくいくと
今までの経験でわかっている。

だんだん雨足が強くなった。
スターホテルは近いらしい。
風も強く、傘がおちょこになるのでポンチョをかぶる。
前が良く見えないが、格好はもう気にしていられない。
嵐になった。

もう1時間も歩いているのに見つからない、
Sub way店の女の子に地図を見せながら聞く。
道が違うと、男の子を呼ぶと90度違っていた。
だいぶん遠くまで来てしまった。
タクシーで行ったらと言われたけど、
ここまで来たのだと思い、「歩く」と言う。
そこからもうすぐと思い歩くけれどなかなか見つからず
遅れそうだとついに電話する。
「どこにいるのか」と聞かれても、それが分からなくて言えない。
「ともかくもうすぐ着く」といい電話を切る。
その頃には地図は雨に濡れてボロボロ。
泣きたくなるが、日本を遠く離れて
知らない街で嵐の中、たった一人で
ホテルを探してうろうろ歩きまわっている自分が
何だか可笑しくなった。

やっとたどり着いて呼び鈴を鳴らしても出てこない。
又電話して「ドアの前にいるけど」と言うと
「わかった」と言うのに出てこない。
又電話すると、
「ホテルは引越したのは知っているよね」と言うのだ。
「エッツどうしたらいいの?」とあせって聞くと
「タクシーで来て」。
と言われてもタクシーをどこで呼んだらいいの。もう〜〜〜
近くのFast Foodでタクシーを呼んでもらえるかと聞くと、
「OK」と言ってくれた。
若い男の子たちだが、
ホテルの住所も伝えてくれてありがたい。
「何か買いたいけど」
「いいですよ、気にしないで」
「いやポテトをください」
f1.3。f1.5渡して「Keep the change」と言った。
これは由美子さんに教えてもらったこと。---「お釣りはとって置いて」

やっと着いたが、全身ずぶ濡れ。
部屋はシャワーだけついていて、トイレは部屋の外にある。
部屋は替えてもよいと言う。気のよさそうなおじさん。
何だか部屋の芳香剤の匂いが気になるし、
ドアの不用心な感じが不安だ。
ドアにしっかりカギをかけ、
まずはシャワーしながら洗濯。
部屋中にかけないと、カバンの中も全部ずぶ濡れだ。
ポテトとサンドウィッチが今夜の夕食だ。
あの子たちのお陰でたどり着いた。
これからもこんな思いを又するのだろうか。
今日のはterrivel度8/10ぐらいはいっているのでは。
今までの中で一番危険度高かった。
良く切り抜けたな。

ともかくここに雨が収まるまで5泊することにする。





つづく・・・

                     淳子記

 


便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)