〜65歳からの挑戦(40)〜  2013.9.13

「テネシ−ワルツ」―6月6日(水)ー

4時半起床。
イギリスに居る間、日本代表のつもりの私は、女主人に、私がここに来るまでの経緯を話した。
着いてから偏見を感じる夫婦であったが、それからはめちゃくちゃ愛想がよくなっている。
先にお金を払う時にも色々聞いてくる。
「今日はどこに行ったの?バーミンガムには何時に発つの?」とか…

まぁ、日本代表としては「一人旅の変な日本女性」のイメージは払拭しておきました。

昨夜からあの教会の小冊子を訳し、続きを朝起きてからやる。
ミュージアムに行ってから行こうか・・・。
又あの神父さんと会って話したい。
途中から雨が降り出したので、美術館は止めてやはり昨日の教会に直行することにする。

今日は間違えずに着くとまだ準備中で開いていない。
今30分前。
近くのお洒落な喫茶店でTeaを頼みながら手紙を書く。


北へ北へむかっています。私はとても元気です。

今、喫茶店では静かに音楽が流れています。
ここは南西部 Cheltham という小さな町です。
昨日、教会に来て、何故だか言葉にない感動で涙が溢れ一時間位椅子に座り 祈りました。

次の町へ行く前に、又立ち寄りましたが、11時からのオ−プンまであと30分あるので隣の喫茶店で紅茶を飲んでいます。
「禁じられた遊び」 菅原洋一の「知りたくないの」 「ほたるの光」そして「テネシ−ワルツ」。
私の旅を応援するような曲に 思わずジ−ンとしています。
チェルトナムは忘れられない地となりました。
では又。



教会には昨日の神父さんはいなかった。


外に出てパンを買い、CDを買う。
バスを待つ間、バス停で食事。
今日はこれでおしまい。
少しやせるといいけど…。

コーチにのり2時15分発。
一番前の席の夫人が横を勧めてくれたので座る。
ここに来て、あちらから声をかけられるのは珍しい。

リンカンという小さな町に住んでいてあちらこちら旅行している元気なおばあ様といった感じのよい女性だ。

「英語上手ね」と言われる。
こうして言われる間はまだダメなのだとよくわかった。
一時間半があっという間に経ち、バーミンガムに着いた。
イギリス2番目の都市ということもあり、たくさんの人が歩いている。
今までの田舎と比べてこのぐらい人がいると安心した。

おもしろい建物(Station)を通り市街地へ。
すぐホテルが見つかったが、早速トラブル発生。
受付の男性はホテルの予約はされていないという。
昨日電話で予約したというと、予約番号をこちらに又折り返したかという。
私→ホテル→予約センター→ホテル
            ↑ここが抜けていたのだな。今わかった。

「どこの国でも同じだ」とか言われ悔しくなった。
泊まるところがないとねばったら一泊取ってくれた。
f32現金で今払ってと言われた。
いやがらせか、信用されていないのか、でも今日の宿は確保できた。

これから先の長い一人旅の良い勉強になった。




つづく・・・

                     淳子記

 


便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)