「津波」―2012.5.22(火)晴れ―
ここに来てからほとんど晴れだ。
しかも私が目を覚ましている間はほとんど明るい。
10時過ぎに暗くなり、
朝は4時過ぎには明るくなる。
今の季節が一番良いのかと思う。
今日「震災と津波」という題で作文を書いて行くと
エミリ−先生が皆の前で読むように言われる。
「ええー?」でも
「I’ll try」と読んだ。
すると、それを聞いた隣の(昨日から日本淳新入生)が泣いている。
自分が宮城に行った経験を話そうとして声をつまらせた。
後で、校舎の裏に呼んで二人で日本語で話す。
クラスの中では英語しか使えない。
とても英語で彼の気持ちをfollowは出来ない。
「ここに来て、日本での震災の事は
みんな話さないし、何も知らない。
年配の人が『大変だったね』と言う位で、
若い人達からは誰にも聞かれもしない。
忘れられているようで辛い。」
「私も少しでも皆に知ってもらいたくて話した…
貴方には私の作文は辛かったですね」
「ぼくもここに来て、それでも何人か
まじめな年配の人が多くて聞かれるが、
みんな笑顔で聞いてくるので、
自分の心が整理出来ないでいた。
自分の人生観が変わったからここに来た。」
「貴方のような日本の若者に会えてうれしい。
時間がかかるけど、外側から日本を観ましょう。
そして何が今できるかを考えましょう」と言い合った。
つづく・・・

つづく・・・
淳子記
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