〜65歳からの挑戦(13)〜  2012.12.23


「セブンシスタ−ズ 」―2012.5.12―

40分位乗り、セブンシスターズに着く。
丘陵地をナイフでそぎ取ったような絶壁はまるで7人の乙女が立っているように見えることからその名前が付いたという。バスから見える途中の景色も素晴らしい。
同じバスに日本人らしき男性がいた。
バスを降りる時「あっ」という声の出し方でわかった。日本語で「日本からですか?」と言うと30代位の男性は嬉しそうに「はい、そうです。ロンドンに語学研修に来ていて、今日は同僚を送ったついでにここまで足を延ばしたのです。」イギリスには2カ月位いるそうで、私と同じ「地球の歩き方」を読んで、休日はあちこち出掛けているそうだ。
いろいろ知識が詳しくて、白亜紀のこと等を教えてくれた。
このセブンシスタ−ズは断崖絶涯のチョ−ク砂岩の白とずっと続く草原の緑のコントラストが美しい。
絶壁の下で私たちはランチ。船橋から来た彼はブライトンに行くとそこで別れた。
「急に彼と話しだして、言葉が分からなかった。日本語?」とスロバキアから来たスザンナに聞かれて、それをきっかけに、色々な国の『ありがとう』をそれぞれの国の言葉で教え合う。

4人ともみんな賢く、やさしい女性達だ。
とてもフレンドリーでオープンな感じが楽しい。
皆はさらにブライトン迄足を延ばすという。
今日はもうすでに10キロメ−トル以上は歩いている。
そこから皆と別れて、1人イーストボーンに戻ることにする。
皆に「大丈夫?帰れる?」と心配されたが、無茶はすまい。
何と言っても私は昨日イギリスに着いたばかりで、時差もある中で疲れているのだ。
何と言っても若くはないのだ。無理はすまい。

台湾からきたクレアは私のイギリスでのこれからのスケジューと年齢を聞いて拍手してくれた。「自分のお母さんより歳上だ」と。
ちょっと調子にのって嬉しくなった。

1人バス停に立っている男性に、「ショッピングセンター」はこれでよいかと聞くと、自分も行くので一緒に行こうと言われ気が楽になる。
「2階建てバスなので、上に乗ったらほうが良い。」と言うので一緒に2階に乗ると、本当に景色が素晴らしい。彼は朝9時に家を出て、ここまでアップダウンを歩いて来て、今2時過ぎなので、5時間歩いている事になる。
帰りはバスにして帰るこのコースは毎週よく来ると言う。
聞きとりにくい発音だけど、一生懸命話してくれる。言いたい感じはよく伝わってくる。


つづく・・・

                     淳子記



便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)