〜65歳からの挑戦(10)〜  2012.12.3


「出発 」―2012.5.11―



荷物持ちに、姪が成田まで入ってくれるという事になりほっとする。
9:05成田着。
姪の見送りをうけスム−ズに無事に出国でき、先ずは一安心。

「機上で 」―11:30発―

狭い窓側の席に座り、小さな窓ガラス越しに晴れた国の上を通るのを見る。
高い山の峰には雪が積もり、まるで立体地図のようにクッキリと山に沿って道が走る。
どこまで続いているのか、飛行機のスピードであの道は今何kmぐらい進んだのか。
だんだん知らない景色が少しずつ旅行気分にさせてくれる。

2人席の通路側の隣は、イギリス人の大柄な女性で狭い席に身体を小さくしている。
映画のイヤホーンの差し方がわからなくてモタモタしながら、彼女の顔を見ると、指差して教えてくれる。
「アーチスト」を観ている途中で昼食になった。
隣の女性はベジタリアンらしい。
2〜3時間して話し出し、隣の女性は沖縄に10年も住んでいるセラピストとわかった。
今からイギリスで結婚式を挙げるという。
「あなたの夫は理解があって優しい」と何回もいう。
見るところ40〜50才代。
映画を4本。食事が2回。
そんなことをしているうちに間もなく着陸態勢。
入国審査カードが全て大文字で書くとわかり、
CAに言って、もう一枚書き直す。

今は日本時間で夜中の12時。あと29分で、ヒースロー空港着。
イギリスは夕方4時。
このあたりから、耳が痛くなり始め、あわてて水を飲む。
あと8分ということろで吐き気がして着陸まで吐き続け、
せっかくのイギリス到着の感動を最悪の状態で迎えてしまった。

飛行機から降りて隣のイギリス人の歩くのに必死についていき、おかげで入国審査は前の列に並ぶことが出来た。
「何故英語を勉強したいのですか?」と聞かれ、「長い間イギリスで勉強することを願っていました。」と答えると、パンパンとスタンプを押してOK。
あんなにヨーロッパやアメリカは入国に時間がかかったのに、英国は荷物の中のチェックも無い。
あっけない。

つづく・・・

                     淳子記



便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)