| 「出発 」―2012.5.11―
 
 荷物持ちに、姪が成田まで入ってくれるという事になりほっとする。
 9:05成田着。
 姪の見送りをうけスム−ズに無事に出国でき、先ずは一安心。
 「機上で 」―11:30発―               狭い窓側の席に座り、小さな窓ガラス越しに晴れた国の上を通るのを見る。高い山の峰には雪が積もり、まるで立体地図のようにクッキリと山に沿って道が走る。
 どこまで続いているのか、飛行機のスピードであの道は今何kmぐらい進んだのか。
 だんだん知らない景色が少しずつ旅行気分にさせてくれる。
 2人席の通路側の隣は、イギリス人の大柄な女性で狭い席に身体を小さくしている。映画のイヤホーンの差し方がわからなくてモタモタしながら、彼女の顔を見ると、指差して教えてくれる。
 「アーチスト」を観ている途中で昼食になった。
 隣の女性はベジタリアンらしい。
 2〜3時間して話し出し、隣の女性は沖縄に10年も住んでいるセラピストとわかった。
 今からイギリスで結婚式を挙げるという。
 「あなたの夫は理解があって優しい」と何回もいう。
 見るところ40〜50才代。
 映画を4本。食事が2回。
 そんなことをしているうちに間もなく着陸態勢。
 入国審査カードが全て大文字で書くとわかり、
 CAに言って、もう一枚書き直す。
 今は日本時間で夜中の12時。あと29分で、ヒースロー空港着。イギリスは夕方4時。
 このあたりから、耳が痛くなり始め、あわてて水を飲む。
 あと8分ということろで吐き気がして着陸まで吐き続け、
 せっかくのイギリス到着の感動を最悪の状態で迎えてしまった。
 飛行機から降りて隣のイギリス人の歩くのに必死についていき、おかげで入国審査は前の列に並ぶことが出来た。「何故英語を勉強したいのですか?」と聞かれ、「長い間イギリスで勉強することを願っていました。」と答えると、パンパンとスタンプを押してOK。
 あんなにヨーロッパやアメリカは入国に時間がかかったのに、英国は荷物の中のチェックも無い。
 あっけない。
  つづく・・・                       淳子記
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