〜「『悩む力』とこれからの日本」〜  2011.12.15
先日、講演会に行ってきました。
「『悩む力』とこれからの日本」という演題で姜尚中さんのお話でした。
以下その一部をお話させて頂きます。

〜3.11以来、皆の日常が変わり、
  どうしてよいかわからない状態にある、
    これからの日本の未来はどうなるのか〜

日本では1000年前にも津波が起き、庶民の中に無力感が広がりました。
その頃法然、親鸞らの宗教家が沢山出て、人々の心を救おうとしましたがその根底は無常観でした。
人には「定命」があるという無常観です。
現在、その時代のその状態と似ていて、戦後の右肩上がりの日本が忘れてきた―どうしたらよいかわからず立ち止まる―という事を余儀なくされています。

人は「打ちのめされ、限界を感じた時、どうしたらよいか、」
そういう暗闇の中にいるときこそ「悩む力」が肝心だと。
真面目に悩むことが最も大切だと話されました。
特に個人の生き方としては「悩み」を抱きしめて
「here and now」に一生懸命になれ!
過去の事、未来の事もない「昆虫的」に生きる、ということだと言われます。

現在、被災地の方々は不満だらけではなく前向きに歩き始めている中で我々も今出来る事を精一杯やることなのだと改めて感じ、少し元気になって会場を後にしました。

                     淳子記




便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)