〜応援〜  2009.8.13
今中学校で野球の試合を観戦しています。

お互いを鼓舞し合うかけ声の中、
何十年も前に私が中学時代、
同級生の野球部の試合を見に行ったことを思い出しました。
地区大会に勝ち、都大会まで勝ち進んだ野球部は
当時同級生の女子たちの憧れでもありました。
我々女子中学生たちは恥ずかしくて、見られないように遠くから木の陰で応援しました。

今日は教え子たちが区大会に出場しています。
あの時の恥ずかしさは質は変わってはいますが、
やはり木の蔭から応援しています。
今も昔も一生懸命試合に向かう姿は変わらないと胸が熱くなりました。

あれから何十年かぶりにあった野球部の男子たちは、すっかりおじさんになり、
それでもスポーツマン体型の紳士たちでありました。
あの時、私たちが隠れて見ていた様子は全部見えていたと聞きました。
監督に「ベンチの近くで応援してもらえ」と言われたけれど、恥ずかしくて誰も呼びに行けなかったのだとか。

今日の野球の試合の応援は、保護者ばかりのようです。
いえ女子中学生たちはどこか遠くで隠れて応援しているのかもしれません。
応援したチームは区大会で優勝しました。

あの頃は懐かしいけれど、「あの時代に戻りたいか」と聞かれたらどうでしょうか。
確かに良い時代でしたが、むしろ今をしっかり楽しみたいと思います。
     淳子記



便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)