〜カナダからの手紙 その2 冬のカナダ〜  2008.12.24
12月に入ってからは連日ー20℃と氷の世界です。外に出ると寒さよりも痛さが身体に突き刺さる感じです。鼻の中も凍ってしまいます(T_T)。でも時々ダイヤモンドダストがきらきらと光っていたり、太陽の周りに虹のアーチがかかったり(北国特有の現象らしいです)と貴重な現象に出会うことができるのも楽しいです。
夏の間に車の免許を取っていたので、車で旦那さんの職場まで送り迎えしたり、買い物に出たりして何とか過ごせています。雪の量はそんなに多くないのですが、一度降ると溶けないので白い世界です。雪は驚くほどさらさらしていて、まるで砂のよう。
車が通るとふわっと舞い上がるし、歩くとぎゅっぎゅっつと鳴き砂のような音がします。

10月から2ヶ月半ほど続けた和食レストランでのウェイトレスのアルバイトが先週終了しました。
ランチタイムだけ入る予定が、人手不足で夜の時間も呼ばれたりとけっこう大変でしたが、英語の勉強にもなりましたし、気さくな地元の人々と交流できたのがとても良い経験になりました。ウェイトレスとして一緒に働いた人達も、いろんな国の出身で、仕事に対する価値観の違いなどかいま見ることが出来ました。(日本人は概ね真面目で几帳面だということがよく分かりました。カナダ人は・・・おおらかです)。また、チップがもらえるという経験も初めてでした。自分がチップを支払う側だととても面倒なのですが、逆の立場を経験できたことでその重みも感じることが出来ました。ウェイトレスはチップをもらうことが前提にあるので、時給は州で定められている最低賃金に設定されていることが多いようです。

お寿司ブームはこちらでもあり、たくさんの寿司レストランがウィニペグ市内にあります。こんな内陸でも新鮮な魚が手にはいるのかと驚きましたが、主にバンクーバーから空輸するそうです。(ですから新鮮といっても限界はあるのですが。)こちらでは巻き寿司にとてもユニークな名前がついています。バクダン・キャタピラー・レインボー・ダイナマイト・カミカゼ・アメリカン・オーシャン・マニトバ等々。ウィニペグのどこのお寿司屋さんでも共通の名前です。お魚の種類も英語でだいぶ覚えました。

そんな貴重なウェイトレス体験でしたが、残り3ヶ月の滞在期間は仕事を離れ、家事と趣味で過ごそうと考えています。まだ日本から持ってきたお茶道具を開けていないので、そちらにも取り組んでみたいと思います。

     A子記



便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)