SAKURA~  2006.4.8
前回教会の椅子が引越して来たと書きましたが、 今回もわざわざ爽風の為に持って来てくださった、『あるもの』のお話しです。

今年1月のまだ寒い日、今迄に数回お茶しに来られたご夫婦に桜の木があるのだけれどいらないか?と聞かれました。
桜は大好きですが突然の事に戸惑っていると、その経緯を話されました。

平和公園の川沿いに長い桜並木がありますが、そこを通りかかった時に、 生っていたサクランボを1つ貰って家のプランタ−に植えました。 6年前の事だったそうです。
すると芽が出て木はどんどん伸びて 遂に一昨年花が咲いたと言われ、その可愛いらしい桜の花の携帯写真を 見せて下さいました。ただ、桜が大きく成長し続けているので プランタ−では可哀想なので地植えしたいが自分のところはマンションなので、 適当な場所を探していたが二人にもこれには特別な思い入れがあり、 なかなか決まらなかったが爽風の庭ならと意見が一致したので、 貰ってもらえないかという事でした。
私は喜んですぐお願いしますと言ったものの そのうちにということかと思ってましたら、「今日は雨上がりで植え易いし、 主人が仕事がお休みなので、今から植えて上げる」と言われます。
私が忙しくしている間に自宅と店を数回往復されあらかじめみんなで決めていた場所に、 想像以上に伸びていた2m余りの桜を移植して下さり、 その上支えの杭まで打って帰って行かれました。

しばらくして葉が先に出たので、今年の寒さと転地の悪条件に花がついてくれるのか心配していましたが、やがて蕾がつき今週ついに花が咲いたのです。
7箇所ぐらいですがポット咲いた可憐さはけなげです。
この桜と共に爽風も成長したいと思います。

今回も無形のエネルギーも運んでくれました。

淳子記



便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)