ベンチ再生~  2006.3.5
友人から電話が入りました。 「教会で使っていた木の ベンチが要らなくなって雨ざらしになっているんだけど 爽風で使わない?」 とっさに「要る」と答えました。

すぐに取りに行きましたが車に乗らず、二脚だけいただいて帰りましたが後4脚残っているのです。 そこで最近 島暮らしを始めたオ−ストラリア人の若夫婦に電話をしました。
日本人は田舎暮らしを嫌い、島離れの多い中で「何を物好きに」と言われ続ける二人は 始まったばかりの島暮らしを結構楽しんでいます。 ケビンと呼ぶにふさわしいその家にこのベンチがピッタリと思ったのです。
大きな車で早速若嫁は取りに来られ喜んで島に運んで いきました。 爽風の店内に収まったベンチは少しずつ自己主張を始め、今不思議なことが起こりつつあります。

お客様がそのベンチを選んで座られるのです。 真っ先にそこに座られて居心地良さそうにされているのを見ると嬉しくなります。
声をかけてくれた友人に話すと「雨ざらしのベンチを見る たびに心が痛んでいたけれど 24時間のうちにすべてが終わったことが驚き」と感謝の言葉をいただきました。

爽風は店内の商品だけでなくしつらえもこうして爽風に かかわって下さる皆様に育てていただいているのだと改めて感じた出来事です。

どうぞ皆様、是非ベンチでお茶しにいらしてください。

淳子記


便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)