〜『世界へおくる平和のメッセージ』〜  2005.11.6
先日、医師 日野原重明さんと音楽家 小澤征爾さんが中心となって被爆60周年の祈念イベントとして企画された「世界へおくる 平和のメッセージ」に観客として参加しましたが、本当に素晴らしい一夜でした。
日野原さんが自作の詩「平和の日を子どもたちが」を、女優の吉永小百合さんが心に深く届く、美しく情感溢れる声で原爆詩を朗読されました。そして長年にわたって核兵器廃絶のために精力的に活動してこられた医師、ラックラン・フォロー氏が核兵器廃絶に向けて、意欲と希望に満ちた力強いメッセージを伝え、最後に小澤征爾さんがフォーレのレクイエムを指揮されました。世界各国の若手演奏家・声楽家と、市民によるコーラスの中、深い祈りと慈愛に満ちたひと時を体験しました。
芸術、科学など様々な分野において第一線で活躍している人々が核兵器廃絶を心から願う思いでヒロシマに集い、市民に、そして世界に向けた真摯なメッセージを発することがいかに大きな力になるか、それを実感しました。
また、被爆体験をしたDNAを受け継ぎ、ヒロシマの土壌で育ってきた一人として、どう生きているのかを問われたようにも感じました。その答えを出すには一生かかりそうですが。

安紀子記

「世界へおくる 平和のメッセージ」はNHKテレビで放映されます。
デジタル衛星ハイビジョン:2005/11/10(木)20時〜
総合(中国5県):2005/11/12(土)19時半〜



便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)