〜Go to ATHENS!〜  2004.8.8

今年のアテネオリンピックへ出場する選手は全部で312人(男子141人、女子171人)だそうです。史上最多と言っても、これくらいの人数なのです。
城南ゼミナールの教え子に唐見実世子さんがいます。
彼女は今回のアテネオリンピックに「自転車女子ロードレース」に選手として出場します。
学生時代からの夢であるオリンピック出場。
前回のシドニーオリンピックは二位という成績のために惜しくも出場を逃し、アテネを目指していたのですが、所属していたクラブが解散、その後もウェートレスなどのアルバイトをしながら、それこそ地を這うような努力を練習を重ね、今回、念願のオリンピックへ出場できることになりました。

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学生時代に城南ゼミナールでアルバイトをしていて、唐見さんを教えてこともあるKさんが、先日、唐見さんから送られてきた近況を知らせる葉書を見て、「当然、感謝の気持ちはあるんだろうけど、周りに気を遣いすぎてしまっているように感じる。そんなに周りに気を遣わずに競技にがんばってほしい」と言っていました。
確かに、葉書の内容は、あわただしい近況と、周りの人たちへの感謝を伝える内容でした。
昔の彼女は、素直に自分の感情を出し、どちらかというと自分のやりたいことを真っ先に周りの人たちに伝える子でした。
でも、彼女のこれまでの苦労を重ねた環境が、彼女に、まず競技ができることへの感謝を言わせているのかもしれません。

四年に一度の大会です。いろいろなプレッシャーの中で競技が行われる日の行われる時間に体調をベストに持って行くことは至難の業でしょう。
周りへの感謝の気持ちも、そんなプレッシャーの一つになってしまっているのかもしれません。
願わくは、そんなプレッシャーをひとときでも忘れて、本番の競技に挑んで欲しいと思っています。
自転車女子ロードレースは、8月15日15時(日本時間21時)からです。

淳子記


便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)