〜日記〜  2003.8.20
先日偶然ご来店のご年配の男性と話しているうちにお天気の話になりました。

なんとそのM さんは毎日の日記の中に天気を記録し最高気温と最低気温もつけているというのです。
去年に比べて、又おととしに比べてと、細かく記憶し日々の変化について的確におっしゃる様子に感心してしまいました。
早速去年と今年の最高気温を教えていただいて参考にさせていただきました。

20年前に亡くなった私の父はやはり日記を毎日つける人でした。
その日記を見るのは何か後ろめたく、亡くなってからも当初はパラパラと読んでもあまり特別なことは書いておらず、その日あった事と天気が短く記されているだけでまだ若かった私は特に心に留めませんでした。

しかし先日実家に帰ってその日記を見るとあの時感じた印象とまるで違うのです。
『○月○日晴れ』とか『小雨』とか書いてあるだけのその一行が胸に迫ってきました。父は出来事と事実だけを書いているだけだけれどそのことが胸を打つのはなぜなのでしょう。

かつてガガ−リンが宇宙から地球を見て言った言葉「地球は青かった」の一言が世界中の皆に感動を与えたことが思い出されました。
そんなことも初対面にもかかわらずMさんにお話しすると「ではきっと貴女のお父さんが僕をここに導いてくれたのですね」と言われました。爽風を始めて不思議な出会いはいろいろありますが今回も楽しい出会いが又ひとつ出来ました。

淳子記


便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)