〜店頭の和紙の柿渋のスクリーン〜  2002.7.12
爽風のトップペ−ジをご覧頂くと店の外観を印象付ける大きなスクリ−ンがあります。
店の前を通る人達の目を惹きつけて「いい感じ」と言っていただくことが多く我々も大事にしている物の一つでもあります。

何枚もの和紙に柿渋を塗り重ねたこの作品は岩井笑子さんによるものです。
誠実な人柄とちょっとはにかんだ笑顔の可愛い女性です。
今は三原から西宮に引っ越されましたがフットワ−クの軽い岩井さんのこと、きっと又ふっらと来てくださる様な気がしています。彼女の外見のしとやかさとは反対に作品は大胆で男性的とも思えます。
大きな二枚の紙には瀬戸内海に浮かぶ島と広がりを持った海が描かれてありました。
可愛い魚も泳いでたりして見るたびに新しい発見がありました。
ところがオ−プンからどんどんこの柿渋が進化し続けているのです(柿渋の洋服などは洗濯しても陽に干していると褪せないと言われていることに納得しました)。
瀬戸は日暮れて夕波小波〜と歌われた景色が今は安芸の小富士の「似の島の」山のように確かにしっかりとそびえている様子に姿を変えたのです。
そしてこのスクリ−ンを見るたび、爽風と重ね合わせた歴史を刻むように爽風も着実に進化し続けたいと願っているのです。

まだご覧になっていらっしゃらない方は是非おいでくださいませ。
ゆっくりお茶でも飲みながらご覧下さい。

淳子記


便風とは
「びんぷう」と読みます。
意味は、「(1)追い風。順風。(2)便り。手紙。音信」を表します。
大辞林(国語辞典)